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潮田健次郎氏(トステム創業者)の逝去を悼む(続き)

10年ぐらい前だったろうか。
突然、新宿御苑脇の内藤町の自宅から電話がかかってきた。
自慢のスーパーウォールで建替えたらしい。トップ自ら自社商品に住むというのは素晴らしいこと。
ところが、実際に生活してみると大きく予想が外れたらしい。
「空気が乾燥していて我慢が出来ない。寝る時は、妻ともどもマスクをして寝ている。高気密住宅と言うのは、こんなにも乾燥しているものなのかね」
おそらく、その当時は第3種換気だったのだろう。
「セントラル除加湿システムを採用しない限り、本当の快適性は得られません。直ぐにでも取り替えたら・・・」と言うしかなかった。

それから1ヶ月ぐらい経ってまた電話が入った。
「ハーティの完成現場を豊田章一郎さんが見て回ったそうだね。私も案内してもらえないだろうか」
もちろん喜んで3ヶ所を案内し、施主の本音の感想を聞いてもらった。

15年ぐらい前からは、潮田さんとの話はもっぱら住宅のことだけとなった。
私の感触では、潮田さんの関心事は住宅以外になさそうにさえ感じた。
そして、私にトステムの住宅を評価して欲しそうだったが、残念ながら私のスーパーウォールとスーパーストロング構造体に対する評価は決して高いものではなかった。
トステムとあろうものが、金物工法に毛を生やした程度の構造で誤魔化し、低い性能技術に安住しているのが許せなかった。

トステムの技術者は、根本的な間違いを犯していると私は感じていた。
何はともあれ、潮田さんご夫妻が心から安心出来る構造と満足出来る快適性を持った住宅を追及する。
ご夫妻が心から満足する住宅が得られたら、それをいかにしてコストダウンしてゆくかを真剣に考える。
これがマーケット・イン。それを、メーカーの都合で技術面で手抜きをしている。
どうしても価格が合わない時は、若干性能面で妥協もやむを得ないが、本当の快適性が実現できないようでは技術者として失格。

腐るほどの資産があったのに、あれほど住宅の性能に拘っていた潮田さんが、最後まで本当の住宅の快適性能を味わうことがなかったと思う。

潮田さんの残念さが、私には痛いほど分かる。

ネットフォーラム・保存版より引用
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